次亜塩素酸を少し詳しく解説します

「次亜塩素酸」と聞くと、ちょっと危ない薬品に聞こえますが…
危険だと思う前に、ちょっと次亜塩素酸に関する解説をしてみます。
ちょっと難しい内容かもしれませんので、できるだけわかりやすく表現してお話しします。

次亜塩素酸水は生き物の除菌システム

shirou_jia[1]
次亜塩素酸とは、私たち人間の体内に侵入した雑菌やウィルスを撃退するものなんです。
だから安全というわけではありませんよ。
そういう物質であると理解しておいてください。

次亜塩素酸はとても不安定な物質です

次亜塩素酸はとても分解してしまいやすい物質です。
温度が高くなったり、pH値が低く(酸性)なると、分解スピードが速くなります。
この分解することで塩素濃度が低くなることを「失活」と呼びます。
失活は時間経過で進み、長期間保存していたらほとんど失活していますので、消費期限はしっかり守りましょう。

次亜塩素酸ナトリウムって何?

次亜塩素酸水と同じ「次亜塩素酸」が名前に付いているのが次亜塩素酸ナトリウム(次亜塩素酸ソーダ)です。
この両者の違いは何だと思いますか?
次亜塩素酸ナトリウムというのは強アルカリ性です。
先ほどさらっと述べましたが…次亜塩素酸はpHが酸性になればなるほど分解スピードが速くなります。
強アルカリ性なら、逆に分解スピードは遅くなります。
60,000ppm(次亜塩素酸ナトリウム6%)とか120,000ppm(次亜塩素酸ナトリウム12%)という、超高濃度で流通できているのは、これは次亜塩素酸ナトリウムは強アルカリ性だからです。

逆に、次亜塩素酸水は弱酸性です。高濃度だとすぐに失活してしまいます。
次亜塩素酸水は500ppm以下でしか流通させられないのです。

塩素濃度はとても大事!

次亜塩素酸ナトリウムには、12%、6%、3%というパーセンテージで表示されています。
・12%…120,000ppm
・ 6%… 60,000ppm
・ 3%… 30,000ppm
塩素は、この塩素濃度がとても大事です。これは絶対に覚えておきましょう。
この塩素濃度はとてつもなく高い数値です。このままではとても使えない危険な濃度です。
よって、水で薄めて(希釈)使います。
台所用除菌剤は60,000ppm(失活を考慮して50,000ppm公示)です。
これをつけ置き洗いなら100倍の500ppm、人が触れる場合は800倍の60ppm程度に薄めて使います。
ほ乳瓶洗浄剤は10,000ppmです。
これを80倍の125ppm程度に薄めてつけ置き洗いなどに使います。
塩素商品は各商品ごとに、しっかり使い方が明記されています。

次亜塩素酸水は弱酸性なので失活しやすく、超高濃度ではすぐに失活してしまいます。
当店のテスト(ピキャットクリア)では、3,000ppmで2日後に2/3が失活して1,700ppmになります。
5日後には3,000ppmが800ppmにまで失活します。

塩素濃度が高いと失活しやすい

次亜塩素酸ナトリウムの使用期限は濃度で異なります。
・12%…製造日より約3ヶ月
・ 6%…製造日より約6ヶ月
・ 3%…製造日より約12ヶ月
価格はほとんど変わらないので、コストパフォーマンスは12%、保存期間の長いのは3%となります。
どちらを重視するのか?は用途で決まります。

ここで注意すべきなのは、使用期限の間も失活は間違いなく進んでいるということです。
常温保存では使用期限までには30%ぐらいは失活していると考えましょう。

次亜塩素酸水は弱酸性なので、さらに失活が加速します。
ただ、次亜塩素酸ナトリウムに比べて濃度を低くすることで失活は穏やかになります。

弱酸性だと次亜塩素酸の分子量が多くなる

次亜塩素酸水の強力な除菌力は、次亜塩素酸の分子量が次亜塩素酸ナトリウムの約8倍あるということです。
これにより、次亜塩素酸水は次亜塩素酸ナトリウムの約8倍の除菌力を持つと言われています。
計算上では、次亜塩素酸ナトリウム200ppm=次亜塩素酸水25ppmとなります。

よって、次亜塩素酸水は塩素濃度が低い(安全)のに、除菌力が高いとなります。

pHが酸性になればなるほど失活は早くなる

これは次亜塩素酸ナトリウムには関係ありません。次亜塩素酸水の話です。
次亜塩素酸水は失活すればするほどpH値は酸性に傾きます。
完全に失活すれば、pH値は3.0前後になっています。
6.5程度から3.0に落ちていくわけですから、失活すればするほど失活スピードは早くなります。
よって、どのような製法の次亜塩素酸水も消費期限は常温3ヶ月、冷蔵保存6ヶ月が限界です。

ところが、これを解決したのがピキャットクリアです。
ピキャットクリアは完全に失活してもpH値は4.5以下にはなりません。
よって、6.5程度から4.5に落ちていくのですから、失活スピードはそれに合わせて遅くなります。
失活スピードが加速することもありません。

よって、ピキャットクリアは技術的にどの次亜塩素酸水よりも失活スピードは遅くなっています。

次亜塩素酸はどちらを選ぶ?

次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水…選ぶならどっち?
これは上記ですべて説明できています。
コストパフォーマンスは次亜塩素酸ナトリウムが断然です。超高濃度で入手できますのでかなり割安になります。
その他は次亜塩素酸水がダントツに抜きんでています。
・次亜塩素酸ナトリウムの1/8の濃度で同等の除菌力を出せる
・塩素濃度は低濃度で使うので高い安全性がある
・弱酸性なので生き物に優しく、強い漂白作用も持っていない(100ppm)

失活スピードは濃度の違いがありますので、次亜塩素酸ナトリウム6%はピキャットクリア500ppmと同等の失活スピードと考えることができます。

ピキャットクリア ホーム