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農薬とピキャットクリアの性質の違い
農薬の殺菌剤は殺菌効果と、その殺菌効果を持続させる残効性を利用します。
農薬散布後、殺菌効果が一定期間効いていることで、それ以上の菌糸を伸ばすことをさせず糸状菌の胞子が付着しても胞子を発芽させません。
次亜塩素酸水は除菌効果を持っています。
そして、次亜塩素酸水のピキャットクリアは次亜塩素酸+有機酸、除菌効果と抗菌効果を使います。
ピキャットクリア散布後、有機酸の抗菌力でそれ以上の菌糸を伸ばすことを妨げますが、新たな胞子の付着に対しては発芽させない効果は持っていません。
殺菌効果+残効性
除菌効果+抗菌効果
農薬の殺菌剤とピキャットクリアの大きな違いは残効性があるかないかです
これは仕方のないところです。
農薬は絶対効果を狙いますが、ピキャットクリアは高い安全性を最優先するために残効性は持たせません。
農薬とは考え方を変えて効果を出す
「残効性を持たない」という性質を補うために、農薬とは考え方を変えていきます。
農薬散布は育てている植物にのみしっかり散布していきます。
植物に薬剤がかかっていれば、その残効性で散布後に付着した胞子を壊せるからです。
ピキャットクリアは育てている植物以外にも広範囲に散布していきます。
圃場のあらゆる場所に付着したり空気中を舞っている胞子を壊すことで、胞子の付着自体を軽減させていきます。
農薬と違って毒性は低いので、広範囲に散布できるメリットを持ちます。
植物だけに散布
植物だけでなく、周りにいる胞子も壊すために広範囲に散布
どちらが効果があるかは、もちろん農薬のほうが絶対的効果を持ちます。
ただ、場面ではピキャットクリアが圧倒的有利になることもあります。
農業では併用がオススメです!
害虫についても同じ考え方です。