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濃度を上げても効果が上がるとは限らない

濃度を上げるより、薄いものをしっかり散布が効果的

ピキャットクリア(次亜塩素酸水)には使用回数の制限はありません。
使用濃度の制限もありません。
よって、私が適正利用の濃度を示してもそれ以上の濃度で使ってしまう人が後を絶ちません。

ですが、濃度を上げるということは農薬も含めて効果的ではありません。
人体への影響や作物への残留、環境への影響はとても大きくなりますが、肝心の菌や害虫への効果は弱まります。

濃いモノを少なく散布するより、薄いモノをしっかり散布したほうが効果は高まります!

濃度の不正利用が起こらないようにこれを簡単に解説します。

薄くたっぷりをおすすめするワケ

一匹の害虫を殺すために薬剤をかけるとします。

もちろん、一匹ですからピンポイントに薬剤をかけることができます。
この場合は濃度が高ければ高いほど毒性が強くなるのでえ効果は高まります。

ですが、害虫が一万匹いたらどうでしょうか?
一匹ならピンポイントに薬液をかけることができますが、一万匹にかけるとしたらものすごく大量に散布しなければいけなくなります。

高濃度を大量に散布する…これは絶対にやってはいけませんよね。

一万匹に確実に薬液をかけるなら、薬液を薄くしてタップリ散布します。
現場では実際はこのほうが効果を出しやすくなります。

高濃度を大量に散布するという方法が一番効果的なのは誰でもわかります。
でも、すごく無理があり、様々な問題が起こり、そして病害虫が耐性を持ちます。
○○ではオルトランが効くのに○○ではまったく効かないという話は農薬でもとても多くなっています。

安全を求めるからこそ使ってもらう次亜塩素酸水ですら、状況で濃度を上げたい人が増えます。

「100ppmまでと言われたけど、効きがイマイチだから倍にして良い?」ってよく聞かれます。
「じゃあ、50ppmで倍の量を散布しましょう!」と返します。

ほんまや!ってなります。

これは農薬の使用方法からすると遵守していないことなのかもしれないですが…農薬によっては薄めて散布することもオススメしています。

次亜塩素酸水の場合は特に50ppmと100ppnの使い分けをやってもらっています。
状況や対象や季節に合わせて、濃度と散布量をコントロールしていただくことができるのが次亜塩素酸水です。