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ピキャットクリアの基本的知識

ピキャットクリアは弱酸性次亜塩素酸水です

次亜塩素酸水とは

「次亜塩素酸水」とは、次亜塩素酸という塩素を含んだ弱酸性の水のことです。
弱酸性次亜塩素酸水、微酸性次亜塩素酸水などは、これはまったく同じモノです。
よく似た名前に、「次亜塩素酸ナトリウム」というのがあります。
「次亜塩素酸水」と「次亜塩素酸ナトリウム」は別物です。
次亜塩素酸ナトリウムは、強アルカリ性の液に次亜塩素酸が含まれているモノです。

次亜塩素酸というのは、私たち人間が体内で細菌やウィルスをやっつけている物質です。
次亜塩素酸というのは、私たち人間が体内で細菌やウィルスをやっつけている物質
次亜塩素酸水は「私たちの身体を細菌やウィルスから守っている次亜塩素酸を含んだ水」となります。
この次亜塩素酸は細菌やウィルスを除菌します。だから、除菌効果があります。

この次亜塩素酸は臭いの元を作る菌を除菌したり、有機的臭いを破壊します。だから、消臭効果があります。

ピキャットクリアは2液混合方式の次亜塩素酸水

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ピキャットクリアは、
A液:次亜塩素酸ナトリウム6%
B液:ピキャットクリアEVE(イブ)

の2液を混合して作られています。

塩素ガスの発生などのリスクがなく、安全に生成できることから、このA液・B液をセットにしてご自宅でピキャットクリアを作れるようにしているのが、ピキャットクリア生成セットです。

すでに当店で生成したピキャットクリアを
・ピキャットクリア500(500ppm次亜塩素酸水)
・ピキャットクリア100(50又は100ppm次亜塩素酸水)

として販売しています。

ピキャットクリアのお求めはこちら!(このサイトでは販売していません。)
ゆうきの園芸ショップ資材店
ピキャットクリア商品全体トップ
生成セット 混ぜて自分で作るコスパ最強タイプ希釈して使う500ppmタイプそのまま使える100ppmタイプすぐに使えるスプレー付き
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ピキャットクリアは栽培用に特化して作られた次亜塩素酸水

ピキャットクリアは自然保護・生態系保護を考慮した植物栽培のために作られた次亜塩素酸水です。

ピキャットクリアは、2つのパワーで糸状菌を叩きます!

パワーその1次亜塩素酸の除菌パワーで糸状菌(カビ菌)を破壊する!

パワーその2酢酸をはじめとした有機酸で糸状菌(カビ菌)の増殖を許さない!

次亜塩素酸水は除菌パワーは優れているものの残効性が無いのでその後の増殖をどうしても許してしまいます。
綺麗に除菌できても胞子が無数に飛び交う栽培現場では残効性が無いので仇となり、効果が出せません…

そこで…
ピキャットクリアは酢酸ベースの抗菌パワーをプラス!
(抗菌とは菌を増殖させないことです)

ピキャットクリアマン

植物の病原菌である糸状菌(カビ菌)を
Wのパワーで完全ブロック!

ピキャットクリアのWパワーブロック

これがピキャットクリアならではの新しい技術です!
   ご 注 意   

ピキャットクリアは農薬ではありません。
残効性(効果が残る)はありませんので、農薬のような使い方、農薬と同じような効果は求めません。
植物全体を洗い流すように使っていきます。
植物の洗浄剤とお考えください。(農水省で了承を得ています)

通常50~100ppmで使用します

ピキャットクリアは50~100ppmの濃度で使用します。
100ppm以下が、生物にも安心・安全な濃度となります。

100ppm以上の濃度での使用は、葉を傷める原因にもなります。
しっかり効かせたい場合は、濃度を濃くするのでなく、濃度は薄くして量をたっぷりで使用するようにします。

ピキャットクリア・500(500ppm液)なら5~10倍で、水道水で薄めて使用します。

生成セットは、商品に付属の表に必要量が記載されていますので、そちらをご参照ください。

ppmとは

ppm(パーツ・パー・ミリオン)100万分のいくらであるかという割合を示す数値の単位です。
100分のいくらであるかを表す%(パーツ・パー・セント)と同様の単位です。

ppmについて

つまり、数値が大きいほど、次亜塩素酸の濃度が高いピキャットクリアであるということになります。

紫外線が苦手です

失活紫外線次亜塩素酸は、紫外線にあたると急激に効果を失っていきます。
(この効果を失うことを失活といいます。)

外では、ピキャットクリアの入っているボトルやタンクは、遮光のものや、アルミなどで覆って、紫外線が当たらない工夫をしてください。

何かと混ぜて使用することはできません

失活接触次亜塩素酸は有機物に触れると、失活します。
そのため、有機物系のものと混ぜて使用することが出来ません。

また、pHもとても大事なポイントです。
pHが変わってしまうようなものや、化学反応を起こしてしまう恐れがあるようなものは混ぜて使用することが出来ません。

当店が混ぜても良いと確認をしているのは、
・スカッシュ(展着剤)
・ピキャットCa(カルシウム剤)

のみです。

保存はできれば冷蔵で

失活温度次亜塩素酸は高温に弱く、35℃を超えると一気に効果を失う速度が速くなります。
近年は日陰でも35℃を超えることがあります。
また、異常に熱くなった外気が当たることでも温度が上がります。

保存はできるだけ冷暗所で、もしくは冷蔵がこのましいです。

期限は3~6ヶ月

失活時間ピキャットクリアの消費期限は、冷暗所保管で3ヶ月、冷蔵保存で6ヶ月です。
これはどうしようもないので、失活は次亜塩素酸水の宿命だと考えるしかありません。
どうしても失活させたくないのであれば、冷凍保存になります。

期限を過ぎると、次亜塩素酸が失活していく速度が速まり、やがて除菌力のない水となります。

次亜塩素酸水の濃度を知りたい場合

期限が切れてしまった、高温にさらしてしまったなど、失活の恐れがある場合、まだこのピキャットクリアは使えるのかを知ることが出来たら便利ですね。
次亜塩素酸水内の次亜塩素酸の濃度は塩素濃度を計ること、もしくはpHを計ることでチェックできます。

塩素濃度を計る

塩素濃度を計るには、「高濃度塩素残留計」というものを使います。
でも、けっこう高価(3万円程度?)ですし、それでも数値が出るわけではない色別式ですからおおよその数値となります。
大規模施設、農家の方など、生成ごとに計測する方はお使いいただければと思います。
失活計測説明
また、手軽に計れる「分析用試験紙 残留塩素・高濃度用 WAP-ClO」という商品もあります。
これは「mg/L」という単位を計りますが、ppmと同じ数値になります。
リトマス紙のように使いやすく、価格も50枚入りで2千円程度でおすすめです。

pHを計る

失活pH値テストpHを計るにはpH計を使ってください。
失活した状態は、pH値が生成時(弱酸性pH5.5~6.5)よりも低くなっています。
生成時6.2→5.0など、5.0近辺になっている場合は失活しています。(ピキャットクリアの場合のみ)