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農薬取締法について
ピキャットクリア(次亜塩素酸水)は農薬ではありません。

農薬には農薬取締法というのがあります。
これは「農家の健康被害と利益の損失を防ぐ」という目的で作られた法律になっています。
日本は戦後、殺虫剤として旧日本軍が使用していた毒ガス兵器などを使っていました。また効果を示さない物が農薬として売られ、農家の損失にもなっていました。
これにより、農薬を国が管理すべく法律が出来上がりました。これが農薬取締法です。

ところが、昨今は農薬に対してオーガニックの考えが押し迫り、今では「オーガニックから農薬を守るための法律」になっています。
これは農水省も「農薬を守っていくため」と明言していました。
やがて農水省は、農薬ではないのに病気や害虫に対して効能を示すモノ、除草できるモノすべてを「疑義資材」として弾圧することになります。

そして、農薬の不正利用は取り締まらずその取り締まりは厚労省の残留農薬に押しつけ、農水省は疑義資材の弾圧に注力します。
挙げ句には「農薬は農業での薬品である」という反対意見を押しのける「植物を栽培することはすべて農である」という暴挙に出ました。
結果として、室内の観葉植物でさえ病害虫防除は農薬使用を強いられることとなります。

一方で、欧米よりオーガニックの流れが渡来し、日本でも食の安全や曝露の危険性、環境保全が叫ばれるようになりました。
これに対して日本はネオニコチノイド系殺虫剤の規制緩和など、世界の流れと逆行する動きをするものの、SDGsも相まって農薬規制の流れが止められなくなってきました。
ガーデニングにおいては、従来は一般の方々にも農薬使用を強制していましたが、現在は実質的にはガーデニングでの農薬適正利用はできない状態になっています。

また、これからはネオニコチノイド系殺虫剤だけではなく様々な農薬が規制対象となっていく模様です。
トランプ前大統領が再任されない限り、農薬規制の波を止めることはできないでしょう。

ただ、日本は法律改正がとても遅い国です。
農水省の法的解釈が変わってきているモノの、オーガニックの流れとなるのかそれとも農薬保護に走るのかはまだ見えていません。
政治家と利権と世界情勢でどうなるかは、私の知るところではありません。

私としてはピキャットクリアに関して農水省との約束事があります。
10年ほど前、農水省と様々議論し、以下のような回答となりました。
■農薬との違いは明確にして欲しい
■植物や作物を洗浄することはかまわない
■「除菌剤」だと区別ができないので「洗浄剤」として欲しい

それ以降に行政からは何もありません。

私は各省庁とも話し合いはしていますし、農薬保護に協力しながらも安心安全な栽培技術の提供を心がけています。

よって、これらに関するご意見などは一切受け付けていませんのでご了承くださいませ。