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「ピキャッシュ」とは
「ピキャッシュ」はピキャットクリアに展着剤のスカッシュを混ぜたものの愛称です。
農家の方もガーデナーも「ピキャットクリア+スカッシュ」のピキャッシュを定期散布しています。
これを植物洗浄と呼んでいます。
病原菌も害虫も汚れもなにもかもピキャッシュで洗い流してしまおう!という技術です。
本来であれば、うどんこ病には!ハダニには!と個別に解説したいところですが…
皆さん、まずは手軽にピキャッシュやっちゃっています(*^▽^*)
では、このピキャッシュの定期散布がどうして絶大な効果を出しているのか?を解説します。
ピキャッシュの効果の秘密
初期に叩けるから効果絶大!
病害虫は初期に叩くのが最も効果的なのはご存じだと思います。
出てから叩くよりも、出るかどうかぐらいに叩いておくのが一番ですよね!
病害虫を目で確認する前に散布するというのは、当てずっぽうのように思えますが…
実は最も効果的・効率的なことです。
ハダニやアザミウマなどが農薬でも駆除しにくいのはご存じだと思います。
これを初期で叩いておけば姿は現さなくなります。
植物の病気は大半が糸状菌ですが、しつこく病気が出るのはそこに病原菌の胞子が無数に存在しているからです。
この胞子を壊し続けていれば、当然ですが病気が出にくくなります。
いい加減に見えて、実はとても効果が高い!
こういうことができるピキャッシュがあるから、無農薬・減農薬がカンタンにできるようになります。
ピキャッシュは耐性を持たれないから何度でも繰り返し散布できる
次亜塩素酸(塩素系)は菌が耐性を持てません。
ですから、耐性を持たれてしまう農薬とは違って使いすぎて耐性を持たれてしまうという心配はありません。
また、気門封鎖も害虫は耐性を持てません。
これも同じく心配はありません。
ですから、ピキャッシュは何度でも繰り返し散布できます。
暦でローテーション!
これはご存じの方も多いと思います。
ご自分に合ったローテーションを組んでみてください。
天候に左右されにくい
ピキャッシュは葉っぱが濡れていても薬剤の効果は落ちるどころか効果が上がります。
また、散布後に雨が降ってもそもそも残効性は持ちませんから雨で流れても問題ありません。
ピキャッシュ散布は雨に影響されないので、雨の前や雨後を狙って散布できます。
黒星病やベト病、サビ病では重宝します。
「気が付いたら出てないぞ?」が多くなります
「そういえば、今年はハダニを見てないな?」
「アザミウマ用の農薬を散布しようと思うけど、必要なのか?」
「近年は灰色カビ病を見てないな…」
…
などなど、気が付いたら病害虫を見てないぞ!という声をたくさんいただきます。
そもそも、あまり発生が見られなかった病害虫はまったくみられなくなることがよくあります。
農薬コスト削減には絶大な効果?
農薬の使用回数を減らすと同時にピキャッシュを取り入れてもらっています。
どこまで減農薬化できるかはそれぞれですが、農薬コストが1/20となったという驚異的な減農薬化もあります。
ついでに無農薬、農薬はとっておきに置いておくなど…
いろいろ活用してもらっています。