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農薬効果について

農薬栽培
農薬効果を使わない
農薬栽培
農薬効果だけに頼らない

農薬効果って何かご存じですか?

まずはこの農薬効果とはどういうモノかを理解すれば、無農薬・減農薬の取り組みがスムーズになります。

農薬効果とは?
毒性を残すことで菌を殺し虫を殺すこと

植物の病気は大半が糸状菌(カビ菌)によるモノです。カビ菌は胞子が発芽し菌糸を伸ばして増殖します。
いくら殺菌しても次々と胞子が植物に付着し発芽し菌糸を伸ばしてきます。
ですから、ずっと殺菌効果を残しておけば胞子が付着しても菌糸を伸ばしても殺菌できることになります。

害虫は数が非常に多く、次々に現れては食害していきます。
いくら殺虫しても次々と飛んできては食害してきます。産卵され、孵化するのもとても早いのでキリがありません。
ですから、ずっと殺虫効果を残しておけば害虫が飛んできても孵化しても殺虫できることになります。

この、殺菌効果を残したり殺虫効果を残すことを「農薬の残効性」と呼びます。
つまり、農薬効果とは「残効性」ということになります。

農薬効果
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毒性を残すことで菌を殺し虫を殺すこと
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残効性

農薬効果をアテにしない栽培

農薬に頼った栽培をしてきた人にとっては、この農薬の残効性を失うことはとても危機的状況に陥ります。
次々と胞子が飛んできては発芽し、害虫も次々と飛んできては食害されるので、農薬の残効性を失った状況はとても耐えられなくなります

これが無農薬・減農薬できない大きな要因となります。

一方で、農薬の残効性は毒性を残すことですから農薬の危険性や環境保全で問題が出てきます。
農薬効果を持ち続けることを優先するのか、農薬の危険性や環境保全への対処を優先すべきか…
それぞれの考え方があります。

でも、こういう考えもできます。

農薬効果(毒性の残効性利用)をアテにしなくても栽培できるのでは?

これが無農薬栽培であり、減農薬栽培となります。

農薬効果をアテにしない栽培
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無農薬栽培、減農薬栽培

農薬に頼ってきた人にとっては、この残効性を失うことはとても厳しいモノがあります。
ですが、これをクリアできれば無農薬・減農薬が実現するというのも真実です。

ガーデニングや家庭菜園は農薬を使うべきではありませんが、農業は数の劣位があるので少しずつ農薬の残効性に頼らないようにすれば減農薬化が実現できます。

農薬の殺菌剤と次亜塩素酸水の違い

農薬の殺菌剤と次亜塩素酸水の違いは殺菌の残効性があるかないかの違いだけです。
されど残効性はとても大きな効果です。
ここがクリアできるかどうか…それが勝負の分かれ目です。クリアできれば一気に無農薬化、減農薬化が進んでいきます。