次亜塩素酸水の除菌効果を上げるには濃度を上げるというのは誰でもわかると思います。
20ppmよりも50ppm、50ppmよりも100ppmのほうが除菌効果が上がります。
ですが、次亜塩素酸水は安全性を担保して使うというのが大原則です。
いたずらに濃度は上げず、しっかりとした知識で効果を上げていきましょう!
有機的汚れを落としてから使う!
NITEも国民生活センターも、意味がわからず言っているようですが…
本当の意味をカンタンにお話しします。
「除菌する」というのは、菌やウィルスに攻撃すると考えてください。
攻撃しに行くと、さまざまな障害が待ち受けています。
有機的汚れや油汚れ、ウィルスが持つエンペローブもあれば、ほこりやダニ…
目に見えないとても小さなモノが無数にあります。
これらがありますので、実際に菌やウィルスに曝露(次亜塩素酸が当たる)するまでにどんどん効果を失います。
1ppmでも当たれば菌やウィルスは壊れます(水道水はそうです)が、汚れなどが多いと曝露するまでに失活してしまいます。
先に汚れを落としておくと、高い濃度で菌やウィルスに曝露することができます。
濃度を上げなくても、汚れを落とすだけで効果をグンと高めることができます。
「ヒタヒタの80ppmは?」
さあねえ?(*^O^*)
ミクロの世界は目に見えないですが、80ppmで使って菌やウィルスに80ppmで曝露なんてできません。
頭の中では可能ですが、現場ではあり得ないです。
ここだけの話ですが…
「何ppmで使うとコロナが壊れるう!」というのは、まずウソですね(*^O^*)
壊れるのは曝露の濃度です。
冬は温度を20℃以上に上げて使う
冬は水温が低くなりますよね。
次亜塩素酸水の温度が低いままだと、次亜塩素酸分子の動きが弱く除菌力が落ちます。
使う分を20℃以上にして使うと、分子が活発に動いて除菌力が上がります!
ただし、分子が活発に動くということは失活も早くなります。高くしすぎてはいけません。
次亜塩素酸水を暖めるときは、暖かい室内でゆっくり暖めてください。
電子レンジに入れたらダメ!(そんなことをする人はいないと思いますが…)
35℃を超えたら失活スピードが一気に高くなりますので、気をつけてください。
pHを少し低くする
これはpH調整できる人だけどうぞ!
次亜塩素酸水のpHは5.0~6.8の範囲内で使います。
5.0より低くなり、4.5より低くなると一気に失活スピードが速くなります。
7.0より高くなると、次亜塩素酸分子量が減って効果が一気に落ちます。
これを頭に入れて、次に知っておくのは「pHは低いほど除菌効果が上がる」ということです。
そう考えれば、5.0近辺だと除菌効果が強くなります。
6.8程度だと除菌効果は弱まります。
pH調整できる人は、こういう技もあります。