次亜塩素酸水などによる空間除菌で無知な人たちがガアガア言っていますが…

現場で起こることが事実!現場で起きないことはデタラメ!

どのような理論も、現場でそれが起こってはじめて正解となります。
最近の次亜塩素酸水アンチは「UFOが飛んでいた!」、「お化けが出た!」レベルなので、私らは「じゃあ宇宙人を連れてこい!」とか「お化けを連れてこい!」と言うだけ…
ニセ科学とか疑似科学と言っている人たちは超常現象派とかと近いように思います。

そもそも、次亜塩素酸水による空間除菌での事故や健康被害はありません。
効果のあるなしを疑うならまだしも、危険というのは無知であり妄想家でしかありません。

で…
私の本業は植物栽培であり自然・生態系保護の立場です。

農業ハウスの空間除菌で植物の病気対策に効果を示すのか?

空間除菌を知ってもらう上で、私の飯のタネの情報を出してみます(*^▽^*)
なんか、ウチを真似て農業に進出しようと目論んでいる次亜塩素酸水業者もすでに現れているようです。
ちゃんと農家さんにコンサルティングしてあげられるならいいですよ!
そのためにも、事実をしっかり伝えておきます。

農業ハウスでの空間除菌はまず上手くいきません!

空間除菌による弊害は出ます!リスク管理が先に来ます!

「農業ハウスの真ん中にさあ、二酸化塩素をドーンと置いておいたら病気が出なくなるかなあ?」

なーんて冗談で言う農家さんとかいますけど、まあ冗談です。

では、どうして空間除菌というのは農業ハウスでは効果を示さないかというと…
空間に浮遊している菌糸や胞子に対して効果を示さないわけではありません。
空間に浮遊していたら直接壊す場合もありますし、落として壊すこともします。

糸状菌であれば、空中に浮遊している胞子に絶大な効果を示します!

でも、たかがこの程度では効果的ではないんです。

理由はわかりますか?

「ハウスの窓を開けたら、またいっぱい胞子が飛んでくるから!」

そのとおりです。
窓を開けたら、風が入ってきます。空気が入ってきます。
その空気にいっぱいの胞子があります。
次亜塩素酸水は残効性(除菌効果を残す)が無いので、いくら空間除菌をしたって窓を開けたら終わり!

「じゃあ、窓を開けなかったらいいじゃないか!」

植物は光合成するのに二酸化炭素を使いますよね。
換気しなかったらハウス内は酸素が増えて二酸化炭素が減ります。

「じゃあ、二酸化炭素生成装置を置けばいいじゃないか!いや、換気システムを強固にすれば!」

ですねえ、そうやってアホみたいにお金だけ使わされるのが農業ですが…
まあ、それの効果は見込めるとは思います。

でも、次亜塩素酸水の空間除菌には大きな落とし穴があります。

ムッチャ、過湿になるぞ!

過湿になれば、ベト病などの病気が出ます。
病気対策しているのに新たな病気に悩まされます。

また、これを知らない人が多い!

過湿になれば、植物が水を吸わなくなる!

植物というのは水に溶けた栄養を摂取します。
過湿で水を吸わなくなったら、与えた肥料も吸わなくなります。

そうなると、植物は肥料も効かず生育が悪くなる!

たかが空間除菌のために、どれだけ金を使って、それだけ植物を犠牲にするのか…
何も知らないと、こういうことになるんですよね。

こういうの、わかります?

現場ってね、浮かれて導入なんてしないですよ!
効果・費用・リスク…現場のプロは素人さんがガアガア言わなくてもちゃんと考えています。

農業ハウスでの次亜塩素酸水の空間除菌は、実はリスクだらけで効果はとても出しにくいんですね。
出せる方法も無いわけではありませんが、私はミストでやることは非効率的だし費用対効果も合わないし、失敗している人が多いしやらないほうが良いと思います。

だからウチは

ミスト噴霧ではなくて、直接噴霧です。
ノウハウはここでは話しませんが、これも含めて病気対策を万全にしています。

ということで、農業ハウスの次亜塩素酸水による空間除菌はオススメはしてません。
やるのはかまわないですよ!でも、推奨していません(*^▽^*)
厚労省風に言ってみました!

では、農業ハウスでは効果は無いけど、室内の次亜塩素酸水による空間除菌は効果があるのか?

これね、着目すべきはココです!

「植物の病原菌は常在、コロナウィルスとかは非常在」

うわさのすしのこ先生、ちょっとはお勉強されたのかな?
惜しいところまでは来ているのかもしれませんね!

感染者が室内に居てずっとウィルスを撒き散らしていたらコロナウィルスは常在になります。
だから、空間除菌したって効果は薄くなります。

でも、原則は感染者は室内に入れないことです。
これは入り口で体温を測ったりして、感染者が入場しないように対策してますよね!
すしのこ先生、ここがまだお勉強不足だったようです。

感染者が室内に居たら、マスクやパーティション、空間除菌でもある程度は防ぎますが…
これで防ぎきれるならコロナはここまで蔓延しないしクラスターも発生しないわけで…
突破されるリスクはとても高くなります。

これ、コロナウィルスが常在(感染者が室内に居る)の場合です!

では、非常在(感染者が居ない)ならどうでしょうか?

感染者は居ないのですがコロナウィルスが付着してしまっている場合があります。
少し前まで、感染者が居たかもしれません。

これを除菌してしまえばもうコロナウィルスが存在することはありません。
常在していないのですから、もうコロナウィルスはありませんよね!

つまり…

空間除菌は常在にはそれほど効果的ではなく、非常在に効果的!

こういうことです。

「次亜塩素酸水の空間除菌をしていれば、感染者がいても安心!」

もし、こういうことを言っている業者があるなら、そりゃ詐欺師扱いしてもらってもかまわないですよ。
でも、そんなところは無いんじゃないかな?
感染リスクは少しは和らいでも、止めることなど不可能です。

でもね、こういうのは感染症対策のごくごく基本的なことなんです。

常在と非常在、コロナウィルスは非常在の扱いですよね?

一方、植物の病気は常在なんですよ。空気中にたくさん胞子が飛んでいます。
ただ、植物栽培でも非常在があります。
それが、根頭癌腫病と言われるモノです。野菜ならフザリュームとかリゾクトニアなどですね。
これらは作物を全滅させます。だから、現場では必死に非常在にしています。
畜産はもっと深刻ですよね。
豚熱や鳥インフルエンザなど、これも非常在にすべく必死で闘っています。

ウチの根頭癌腫病対策です。
感染した株は廃棄しますが、その他は菌の付着や体内侵入があってはいけないので次亜塩素酸水100ppmに浸けて吸わせて除菌しています。
非常在はこういうことで感染予防対策をしていきます。
人間のコロナ対策で言えば、感染者は隔離して、健常者が感染しないように除菌する。

すしのこ先生は常在と非常在の区別がまだお勉強できていなかったものと思われます。

感染してしまった人間も豚も鶏も植物も、非常在での感染なら隔離が基本です。

コロナって無症状感染者とかもいるので隔離できず、感染阻止がとても難しいですよね。
だから、ワクチンが出回るまでは自粛するのが一番です。
でも、それだと社会や生活が成り立たないからできる限りの感染対策をしていきます。
次亜塩素酸水による空間除菌は、その単なるひとつの行為に過ぎません。
危険なわけがなく、少しでもリスクを減らしたいためにやるのです。

危険だあ!と未だに言っているのは、まあデマなのか無知なのか未だにわかりませんが…

UFOがいるんだ!というなら、宇宙人を連れてきてね!ということで…
UFOを信じない人をニセ科学とか疑似科学と言っているので、まずます意味わからないですよねえ(*^▽^*)