間違えないで!正しくは
「次亜塩素酸水は次亜塩素酸ナトリウムの8倍の除菌力・80倍の除菌スピード」

「次亜塩素酸水は次亜塩素酸ナトリウムの80倍の除菌力を持つ!」

これは間違いです。

弱酸性次亜塩素酸水は次亜塩素酸ナトリウムよりも次亜塩素酸分子が8倍多いということです。
分子が8倍多いので除菌スピードは80倍になりますが、除菌パワーでは物理的に8倍となります。

次亜塩素酸ナトリウム100%は1,000,000ppmです。
キッチンハイターなど、市場の次亜塩素酸ナトリウム商品は6%の60,000ppmで提供されています。
次亜塩素酸ナトリウム 3%=30,000ppm
次亜塩素酸ナトリウム 6%=60,000ppm
次亜塩素酸ナトリウム12%=120,000ppm
こういう濃度で市場に出回っています。

この次亜塩素酸ナトリウムを、たとえばノロウィルスで使う場合は0.05%で使います。
次亜塩素酸ナトリウム0.05%は500ppmのことです。
コロナウィルスでも「次亜塩素酸ナトリウム0.05%で除菌しなさい!」なんて言われていました。

次亜塩素酸ナトリウムだと、濃度は500ppmの強アルカリ性で使います!

菌やウィルスを壊せますが、500ppmという濃度と強アルカリ性で人間をはじめとした生き物に影響を出します。
よって、手指に使うとか、まして空間噴霧などもってのほかです。
スプレーでシュッシュすることも許されません。
近年は空間噴霧にならないように泡タイプのスプレーになっている次亜塩素酸ナトリウム商品を見かけます。
泡であれば空間に浮遊しないので安全という考えです。

次亜塩素酸水は次亜塩素酸ナトリウムの8倍の除菌力を有します。

80倍なんて言っているところは、おそらく専門的知識は持っていないと思われます。
除菌スピードが80倍、次亜塩素酸水は瞬殺力が強いのです!

単純計算で、次亜塩素酸ナトリウム500ppm ÷ 8倍 = 62.5ppm

次亜塩素酸ナトリウム500ppm相当の除菌力を、次亜塩素酸水なら62.5ppmで出せることになります。
でも、pHの違いもありますので…

次亜塩素酸ナトリウム500ppmは、次亜塩素酸水80ppmと同等となる!

8倍の除菌パワーは、8倍の安全性を担保できるということ

皆さん、次亜塩素酸水で伝説の「ヒタヒタの80ppm」がありましたよね(*^O^*)
NITEが出してきたやつです。
あれ、検証も何もしていなくて、80ppmはこのことです。「ヒタヒタ」は単なる嫌がらせ表現ですが…
NITEみずからが「検証はしていない」って言っていたそうですよ。
いい加減だなあ…
次亜塩素酸ナトリウム500ppmが次亜塩素酸水80ppm相当というのは、まあ知っている人なら知っています。

まあ、行政はこんなもんなんで、ここからは実際に有効活用している現場での話です。

除菌パワーが8倍だから、安全を担保して使うことができる!

「次亜塩素酸水は次亜塩素酸ナトリウムの8倍の除菌パワーがあるんだ!すごいだろう?」
ということではありません。
80倍で勘違いしちゃっている業者は、次亜塩素酸ナトリウム500ppmは次亜塩素酸水8ppmと同等と思い込んじゃっているのかな?

8倍の除菌パワーだから、8倍の安全性を担保できる!

これが次亜塩素酸水です。
電解方式の次亜塩素酸水であろうが、次亜塩素酸ナトリウムを使った次亜塩素酸水であろうが…
8倍の除菌パワーだから、8倍の安全性を担保できるというのはまったくの同じです。
これは濃度だけの話で、pHの刺激性も含めれば、次亜塩素酸水の安全性の高さは他に類を見ないほど優れています。

次亜塩素酸水は強い除菌パワーがウリではありません。安全性を担保して使えるのがウリです!

次亜塩素酸水500ppmだと、次亜塩素酸ナトリウム4,000ppmの除菌パワーを持ちます。
もちろん、このような濃度で生き物に使ってはいけません。
物に使うことはありますが、これは限られた現場のみです。

当店では、本来はもっと細かく設定していますが目安はこんな感じです。

使用濃度の目安

安全濃度…200ppm以下
使用濃度…100ppm以下
噴霧濃度…100ppm以下
ミスト濃度…50ppm以下

考えるべきは安全性と効果の駆け引き

効果よりも安全性重視なので、こう考えてください。

安全性を損ねてまで効果を求めない!

ここは現場での駆け引きです。
安全性を絶対として、その元で効果を出していきます。

現場経験の乏しい方は理解できないかもしれません。
これは次亜塩素酸水に限らず、なんでもそうなんです。

安全性と効果の駆け引きは、現場では当たり前ですよね?

医療だって、施設管理だって、衛生管理だって、工場や建築現場だって…
現場はみんな安全と「効果や成果」の駆け引きでやっています。

次亜塩素酸水アンチは、行政や既得権益に雇われている犬か、もしくは現場経験が乏しい人です。
こういうことがわからないか、わかっているけど誹謗中傷する役目なのか…
どちらなのでしょうか?

安全性を担保しながら効果を出していく、成果を出していくって、普通ですよね?
0か100かでガアガアうるさくしている価値がどこにあるのかわかりません。

除菌パワーが優位であれば、安全性をしっかり確保できますが、ここぞでも上手く使えます。
ノロウィルスの嘔吐物は困りますよね。
こういう場合は、感染しない安全性が第一!
次亜塩素酸水200ppmなら次亜塩素酸ナトリウム1,600ppmの除菌パワーが使えます。(実質は1.200ppm程度)
次亜塩素酸ナトリウム500ppmの半分以下の濃度で、しかも倍以上の除菌パワーを得ることができます。

ただ、次亜塩素酸ナトリウムより劣っているのはコスト面です。
また、次亜塩素酸ナトリウムは数万ppmの高濃度でも半年の保存が可能ですが…
次亜塩素酸水は数百ppmでも半年の保存しかできません。

それぞれ特徴が有りますので、現場ではいろいろ選択肢を広げて、適材適所が普通です。