「仕事の都合で、手指以外にも消毒しなければいけません。アルコール消毒液はすぐに炎症を起こして使わなくしましたが次亜塩素酸水でもアルコール消毒液ほどではありませんがピリピリします。これは大丈夫ですか?」

という質問が来ました。

これは法律上のこともあって本当はお答えできませんが、行政自体が現場のニーズに合っていないこともありますのでできる範囲で解説します。

手指はしっかりとした角質で覆われていますのでとても強く、薬品に対しての耐性はとても強くなっています。
ですが、柔らかい皮膚は薬品耐性は強くありません。

ただ、「ピリピリとした痛み」は薬品の作用によるモノではない可能性が高いです。
アルコール消毒液も次亜塩素酸水も、皮膚の上にある皮脂を取ってしまいます。
通常時はこの皮脂が皮膚を守るとても大事な役目をしていますが、これが取れてしまうことで皮膚が露わになります。
そして、今は冬ですから空気が乾燥しています。エアコンの乾燥した空気などもあり、皮膚の水分が奪われて皮膚が痛みます。
手荒れのシステムと同じ事が手指以外でも起こります。

次亜塩素酸水は刺激性がありませんので、アルコール消毒液に比べて気軽にシュッシュする傾向にあります。
これは感染予防にはとても良いことです。
でも、手軽さゆえに回数が多くなるので皮脂が戻るまでにまたシュッシュして皮脂を取ってしまいます。

結果として、次亜塩素酸水でも肌荒れが起こると思ってしまいます。

手軽さゆえ、回数が多くなり皮脂が戻る前にまた皮脂を取ってしまう!

勘違いしないでくださいね!これはとても良いことなんです。
こまめに除菌するのが、感染予防対策にはとても大事です。
1回の大きな消毒より、こまめな除菌の数を増やすほうが圧倒的に効果が高まります。

やっていることは合っているけど、皮脂が取れて戻らないのでピリピリが続く…

こういう場合は皮脂の代わりになる保湿クリームをしっかり使っていきます。
サラサラタイプとかもあると聞きましたが、これは女性の方のほうが詳しいですよね!
べっとり保湿する必要はないんです。さらっと軽く、取れた皮脂代わりという意識で使ってみてください。

荒れちゃった肌はすぐに戻らないので、数日はピリピリするかもしれません。
体質や肌質もあるでしょうから、皮膚科の医師に相談されるのもいいですね。

次亜塩素酸水は刺激性が無いので、皮脂が取れる意識を持っていない場合が多くあります。
冬は水でも肌荒れしますので、保湿を心がけてくださいね!

美容関係でも肌のチェックとかしてくれますよね!
薬品によるダメージではなくて皮脂が取れてのダメージですので、美容で考えてもよろしいかと思います。