「拭き取る」のか「拭いて広げる」のか…

この違いをまずは解説します。

アルコール消毒液は揮発性が強いので、薬液を拭いて広げないと全体に薬液が行き渡りません。
ですから、「拭いて広げる」をします。

次亜塩素酸水は揮発しないので、薬液を拭いて広げることはしません。
ですから、シュッシュして濡れたところを「拭き取る」ことをします。

アルコール消毒液は空間噴霧禁止なので、本来はスプレー噴霧はできませんが…
比較でわかりやすくするために話をします。

アルコール消毒液をスプレー噴霧すると、揮発性が強いので目に見えない薬液の粒子はすぐに揮発して無くなります。
そして、たとえばテーブルにかかった液も次々と揮発してしまいます。
ですから、揮発してしまわないように布巾などで拭き広げる必要があります。
手指に対しても、アルコール消毒液は手をスリスリして広げていきますよね。

次亜塩素酸水をスプレー噴霧すると、目に見えない薬液の粒子もたくさん出ますが揮発しにくいので残ってくれます。
テーブルにかかった液は、目に見える粒子も目に見えない粒子もしっかり残ります。
ですから、拭き広げなくても薬液はしっかりテーブルの上に行き渡っていますので除菌に関しては拭く必要はありません。
また、次亜塩素酸水は効果が残留しないので、拭き取らなくても安全です。
ただ、濡れっぱなしは嫌ですし、湿気の多いところではやがてカビなど生えても困ります。
そういうことでは、拭き取ることをします。

「拭き取る」のか「拭いて広げる」のか…

これを間違えている現場がとても多いですね。

次亜塩素酸水は「拭き取る」になります。
でも、拭き取らなければ危険とかということではありません。
スプレー噴霧して放置できるモノはそのままで全然OKです!靴底とかね!(*^O^*)