「スプレー噴霧はヒタヒタの80ppm、掛け流しは35ppm」

これを信用しちゃった人は、まあ現場の人ではないと思います。

どうしてスプレー噴霧するのか?

このスプレーは芳香剤やゴキブリの殺虫剤などでもありますよね。
どうしてスプレー噴霧するのでしょうか?

これはカンタンです!

少ない薬液で、広範囲に、効率的に薬液をぶつける

これですよね!
モノには水を弾く性質や濡れ性などがあります。
掛け流しのように大量に掛けても、多くが弾かれ、奥まで届かず、薬液を多く消費したにも関わらず、肝心の薬液はしっかりぶつかりません。
だから、噴霧にして薬液の粒を小さくしてぶつけることで効果を上げていきます。

消毒・殺菌・除菌で肝心なのは、薬液を菌やウィルスにぶつけること!

掛け流しよりも噴霧のほうが圧倒的に有利になります。
有利になりますから、スプレー噴霧はヒタヒタの80ppm、掛け流しは35ppmは、本来なら濃度が逆になります。

スプレー噴霧は空間噴霧です!

加湿器での空間噴霧は、いわば空間浮遊のような感じです。
スプレーなどの噴霧器で薬液を空間に噴霧すれば、これは空間噴霧になります。

ゴキブリの殺虫剤なんかは、ゴキブリにかけたつもりでもムッチャ刺激受けちゃいますよね?
芳香剤入りのスプレーも、空間に噴霧したつもりはないのに臭います。

スプレーは、目に見える粒もあれば目に見えない微細な粒もたくさん出している!

これは次亜塩素酸水を動力噴霧器でバラ苗に噴霧している動画です。
スプレーの大型版と考えてください。

バラ苗に向かって次亜塩素酸水を噴霧していますが、これも空間噴霧です!

同じ動力噴霧器で噴霧したのがこれです。

曇りだと粒子がよく見えますよね。
これ、皆さんが使っているスプレーも同じなんです。
目に見えないだけで、こういう小さい粒子がたくさん飛んでしまうのがスプレー噴霧です。

こういう目に見えない粒子をたくさん飛ばすので、アルコール消毒液や次亜塩素酸ナトリウムはスプレー噴霧してはいけません。

これは、どういう経緯で商品化されているのかを私は知りません。
上記写真のように粒子が空間に満たされると、もし可燃性なら爆発する可能性があります。
おそらく、可燃性ではないように、吸っても安全であるようにしているかとは思います。

加湿器による空間噴霧は危険だけど、スプレー噴霧はOK!

こんなことを言う、ふざけた科学者や医者がいます。
水道水(次亜塩素酸ナトリウム1ppm溶液)は安全だけど次亜塩素酸水は危険だ!と同じような感じかな?(*^O^*)

こちらのほうが噴霧より300倍安全です。
300倍は薬剤の曝露量と濃度の違いで概算して私は言っています。
概算なのでもちろん正確ではありません。

スプレーだから安心は大きな誤解!

これは覚えておいてください。
現在は噴霧で危険とされている洗剤などは泡タイプなど空間に薬液が浮遊しないタイプになっています。
アルコール消毒液はスプレーではなく、ボトルタイプの容器で使われたり、ジェル状になっています。

逆にこれも言えます。

スプレー噴霧だから効果は絶大!

噴霧よりも拭くほうが効果が高いというのは、これは汚れを落とす場合です。
また、アルコール消毒液は揮発性なので塗り広げないと揮発してしまってムラが生じてしまいます。
次亜塩素酸水は揮発しませんし菌やウィルスにぶつけること効果を出しますので、拭くより吹くが効果が上がります。

ここはとても勘違いされやすいですね。

それと、これはNITEという行政機関までが勘違いしていたのですが…
「ヒタヒタ」というのは、目に見える薬液の粒しか見えていません。
シュッシュとすると、目に見える粒子も目に見えない粒子も噴霧されています。
ヒタヒタにしなくても、目に見えない薬液の粒がたくさんかかっていますので、ヒタヒタにする必要などまったくありません。
水を弾く性質も、何度かシュッシュとすれば濡れ性で弾くのが抑えられます。
「ヒタヒタ」でも「ビチョビチョ」でも、そういう擬音の表現はどうでもいいですが…
噴霧は目に見えない粒子をたくさん出ているので、過剰にシュッシュする必要はありません。