いかがでしたか?

濃度・曝露時間・曝露量・曝露機会というのは、これは次亜塩素酸水だけではありません。
薬剤を現場で使う上での効果や安全性の考え方です。

現場というのは多種多様!
「これでいいんだ!こうすれば間違いないんだ!」というモノがありません。
病院の手術室や処置室、食品加工などでは菌やウィルスの存在をゼロにしなければいけない現場でもあります。
一方で、家庭内ではそのような強い消毒や除菌は弊害のほうが強くなります。
介護は介護施設だけではなくて自宅介護などもあり、一概に言えないことが多々あります。
言いだしたらキリがないので…

でね…
濃度・曝露時間・曝露量・曝露機会の4つで考えていくというのを理解してもらったので、もういちど原点に戻ってみましょう。

次亜塩素酸水はコロナウィルスに効果はありますか?

皆さんはどう答えますか?
1.効果はある
2.効果は無い
3.どこまで効果を出すの?

1と2を選んだ人はPart1に戻って読み直し!

「どこまで効果を出すの?」が無いと、濃度・曝露時間・曝露量・曝露機会は決められないですよね。

でもね、菌やウィルスのことを知らない人は多いですよね。
医師まで知らないから…

「感染したくないから、コロナウィルスをゼロにしたい!」って言うはずです。

ですから、なんでもアルコール消毒液、医薬品だからアルコール消毒液となる人が増えました。
アルコール消毒液でもウィルスゼロなんてとても無理です。

菌やウィルスゼロなんて無菌状態は、あり得ないしリスクも高い!

そういうことは頭に入れておいた方がいいですね。
ウィルスゼロではなく、ウィルスを減らすようにします。
いろいろな手を使って、ウィルスを減らすことを積み重ねていくイメージを持ちましょう!

効果の出し方の基本は、濃度・曝露時間・曝露量・曝露機会の4つで考える!
明日から実践していきましょう!

私が現場指導するときは、タブレットに濃度・曝露時間・曝露量・曝露機会を表にしたモノを用意し、これに場面場面で書き込んでもらって共有しています。
私もチェックできるので、アドバイスするのにとても役立っています。

5.pH

pHは酸性とかアルカリ性とかのことです。
これはスペシャリスト向けというか、次亜塩素酸水はpHを調整して効果を出すことができます。
安全性は弱酸性がベストなので、安全性は弱酸性にすることだけです。

効果についてはいろいろありますが、ウィルスだとインフルエンザはpH6で不安定になり、pH3で不活性化すると言われています。
コロナウィルスについては、pH2で不活性化するとかしないとか…まだわかりませんが…
菌ではいろいろpH調整で効果を出しています。

ただ、pHは酸性やアルカリ性で他に影響を与えます。
ですから、pHをあまり知らずに安易に調整すると弊害が強くなるのでやらないほうがいいです。