こういうデマにカンタンに引っかかってしまう…
皆さんは大丈夫ですか?

効果や安全性というのは、濃度・曝露時間・曝露量・曝露機会、それにpHという話は理解していただいたと思います。

では、上記のモノはどこが矛盾しているか見抜けますか?
いかにも危険を煽りたいだけのデマです。

「ウィルスに効果がある=脂質二重膜やタンパク質に無差別に攻撃する」
「安全濃度の範囲でも認知されないだけで上皮傷害は起こっています」
「空気の中の濃度は不均一で、モニター濃度が吸入濃度と同じという保障はないです」

上記の非常に短い文章で、これだけの悪意があります。
いや、悪意ではなく、こういうことすら知らない医師なのかもしれませんが…

前回、ピレスノイド系殺虫剤の噴霧よりも次亜塩素酸水の空間噴霧の方が危険だと言いのけた医師です。
おそらく、ネットで拾った知識を使っただけでしょうが…
現場はとんでもなく迷惑です。
この医師の言い分が通れば、有機栽培どころか自然や生態系保護すらままならなくなります。

「ウィルスに効果がある=脂質二重膜やタンパク質に無差別に攻撃する」

これですが…
「攻撃する→やられる」って、生き物はそんな単純なモノではありません。
当たり前ですが、攻撃もあれば防御もあります。
攻撃によって防御できなければダメージを受けますが、防御できれば問題はありません。
この医師にはそういう考えはありません。
そもそも、生き物というのは防御システムを持っています。死んじゃうと失いますが…
ウィルスには防御システムがありませんが、生き物の細胞は高度な防御システムを兼ね備えています。

攻撃されるからダメージを受けるんだ!だから安全濃度なんてありません!って…
どんなんやねん、しっかり守らんかい!(*^O^*)

「耐性」という言葉を医師が知らない訳はないと思いますよ。
医薬品なんて、まさにその攻防ですから!副作用と効果の駆け引きですよね?
だから、この人は本当に医師なのか?と疑ったわけです。

ひとつわかったことは…

この医師は、安全濃度の意味をまったく知らない!
いや、「安全」からわからないのだろうと思います。
だから、「安全を担保する」なんてのは宇宙語に聞こえているのかもしれません。

「安全濃度の範囲でも認知されないだけで上皮傷害は起こっています」

これですが…
この人は画像診断士と自分で名乗っています。レントゲンやエコーやMRIなどで判断するんでしょうねえ…
「上皮傷害は起こっています」と断言するなら、画像を出せばいいですよね?
それができる人らしいのですが、「そんなもんなんだあ!」だそうです。
今はいたるところで次亜塩素酸水の空間噴霧がされています。たくさんの症例を証明できる画像はお持ちでしょうにねえ…

それと、
この医師は、気道や肺を痛める次亜塩素酸水の空間噴霧は、気道や肺にあるコロナウィルスも壊せる!って言いたいのかな?
この医師は屁理屈ばっかりだけど、屁理屈ならこれも真だよねえ(*^O^*)

私は気道や肺のコロナウィルスを次亜塩素酸水の空間噴霧ごときで壊せるとはとても思えないです。
この医師の理屈なら壊せちゃうことになりますが…

ここまで来たら…子どもでもこんな屁理屈は言わないよねえ…
レトルトカレーが食品添加物になってるし…
そもそも、気道に水が入っただけで苦しいって(*^O^*)頑張ってLEE辛さ×30倍にしなくてもさ!

でもさあ、日本人の気道ってそんなに弱かったっけ?これは初耳です。

「空気の中の濃度は不均一で、モニター濃度が吸入濃度と同じという保障はないです」

これですが…
現場の素人だというのがまるわかりするモノですね。

濃度が高くなることはあり得ない!

50ppmで噴霧しても、50ppmより濃度が高くなることは絶対にありえません。
起こるのは密度が濃くなることですね。つまりは、曝露量が上がるということです。
曝露量が一時的に上がったり下がったりということを言いたいんだと思いますが…

もしそうであれば…

効果や安全性は、濃度・曝露時間・曝露量・曝露機会で示すことを認めた

となります。
でもこれを認めてしまえば、この医師が言っていることは根底から崩れます。

でも、もし濃度が本当に上がってしまうなら…

寝ている間にエラいことになってしまいますやん(*^O^*)

こういうのは噴霧技術とか拡散技術というのもありまして…
極端に偏った密度にはならないように配慮されています。

難しくはないですよ!
蚊取り線香の煙とノーマットの目に見えない薬液…
これだけでもわかりますよね!この医師はたったこれだけのことを言いたいわけですよね?
蚊取り線香の煙をもろに吸うと曝露量が上がります。

ちなみに、曝露量は残効性ある薬剤に大きく関係してきます。
人間の体内に量として入り込むわけですから、多ければ多いほど影響してきます。
ピレスノイド系殺虫剤は残効性を持ちますが、次亜塩素酸水は残効性を持ちません。
だから、この医師は何を言いたいのか、現場では理解不能です。

まあ、どちらを信じるかは個人の判断ですが…
こういうデマを放置すると、やがては有機栽培、自然保護や生態系保護活動にも支障が出ます。

ピレスノイド系殺虫剤は病院内でも振りまかれているんだ!庭に撒いて何が悪いんだ!

こんなことを言いださないように、悪意の根源を叩いておく必要があります。
浸透性ある神経毒の殺虫剤は、栽培現場においては世界的にも使用禁止にしなければいけません。

ただ、いろいろな病原菌の媒体となる蚊ですので、人間の生活空間で安全が担保されたピレスノイド系殺虫剤の使用は私は賛成です。
ただし、次亜塩素酸水の空間噴霧とは比べものにならないほど危険性を持っているので、誤った認識で使ってはいけません。
メーカーの指示に従いましょう!